TENとは

美鈴が丘で開塾して32年目。
たくさんの卒塾生がいて、たくさんの立派な先輩達に支持され育ててもらいました。

「どうして勉強しなければいけないの？」

目指す志望校に入れるだけではなく、
合格した学校でしっかりやっていけること。
それがより大切と考えます。

そのためには
なぜ勉強するのか。
勉強するとどのような良いことがあるのか。
これらの意味を本人が知ることが重要だと感じています。

英語は海外に行く予定はないからやる気が出ない。
数学は研究者になる予定はないから勉強したくない。
国語は日本語で書かれていても、なかなか共感できない。
このような悩みを抱える生徒が増えているように思います。

実は私自身も、学生時代は英語が得意ではありませんでした。
20代になって多くの外国人と出会うチャンスがあり、
教える必要に迫られ、
英語を勉強し直しました。

そしてホームステイ協会メンバーとして
海外から多くのゲストを受け入れてきました。
その中で、
「20代で絶対に会社を起こして社長になる」
と言っていた女性がいました。
そのために文化、経済、政治など様々なことを勉強していました。

ある人はEU本部職員で、「ユーロを絶対に成功させる」
と言っていました。
当時は歴史も言語も違うヨーロッパの国々が統合できるのか疑問でしたが、
大変な苦労の末、EUは成功しました。

あるブラジルの高校生は、
「日本の文化を学んでブラジルと日本の貿易をしたり、文化の橋渡しをしたい」
と言っていました。

ある中国人の女性は、
「私は今の家族経営の中華レストランで働かなくてはいけないのは嫌だ。
語学と経済を勉強して絶対に世界銀行に入る」
と話していました。
彼女の大変な努力は遂に実を結び、
今は世界銀行でアジアの国々のために働いています。

このように、
日本にやってきた外国人の彼らが、
若くして自分の進みたい道をはっきりと決めていること。
そしてその目標達成に向け、努力を惜しまず必死で勉強している。
年齢に関係なく、そんな若い外国人たちにたくさんの刺激を受けました。

たくさんのことを学びたい。
いろいろな人と出会いたい。
いろいろな世界を見に行きたい。
そう思うようになりました。

それからは、
一生懸命英語を勉強し、
海外を旅しながら、
受け入れてきたゲストの家にも訪れました。

勉強が全てではないし、自分を磨くことはどこでもできます。

しかし、勉強をすることで
たくさんの可能性を拡げることができる
と考えます。

いつか
自分が本当にやりたいことや、
目標にしたいことができたとき、
勉強することでその可能性はいくらでも広がります。
周りから押し付けられるからやるのではなく、
自分がやりたいから。
好きだから。
勉強をやってみようと思う気持ち。
それが大切なのではないでしょうか。

勉強をしていると、
意外に向いている。
こんなことができる。
新しい自分を発見することがあります。
いつ、どんな、チャンスがあるのか、
今は見えていないかもしれません。

しかし、
「将来の夢や仕事の土台になるなら、勉強をやってみたい」
そう思っているひともいると思います。

意志のある所に道はひらける

いつでも望めば
たくさんのチャンスがあり、
多くの扉があり、
それを叩けばどこにでも行けるのだと感じています。
そして一歩一歩努力することで
その先にある世界がどこまでも広がっていくと確信しています。

有限会社TEN　代表 佃 和恵